先週の日曜日・・夫と
着物の展示会に行きました。
別段着物に興味があったわけではなく これには深いワケ
(大袈裟ですが)がありました。
3ヶ月位前・・・・・・・・・・・・・・・
駅ビルをちょっとブラブラしていた時に 着物のお店の
木のバッグに目が止まりました。
モダンな感じなのに
籐バッグとは違った表情があって
それなのにお安くて なかなか面白かったのです。
するとお店の人が声を掛けて来られました。
その時着物の話をあれこれしました。。。
申し訳ないが奨めてもらっても着物を買う意志が全然ない事を伝えました。
むしろ持て余している事を伝えました。
●結婚の時に持たせてもらった着物がしつけ糸も取らぬまま箪笥の肥やしになっている事。。
だから、、、、、、、
●娘にはどうせ無駄になるからと 振袖は作ってやらなかった事。。
最近は着物がお安くなっている事に驚きます。
私達の頃は着物は高額で
そんな中伯母が・・私が中学の時から1枚1枚揃えていってくれたものです。
小紋や
付け下げだけでなく
雨の日の
道行きや
羽織まで入った箪笥一棹分です、、、って最近見ますか?羽織なんて。。。
とにかくそんな着る事もない着物達
(上の娘のお宮参りは着物にしましたが息子の時はもう洋服にしていました)
特に昔の金額で高額だった
(初任給3万円の頃100万円以上した分です)振袖を持て余していました
私の分は
地織りの白に手描きと刺繍の分でしたから
最近は全然流行らない
白!は・・・・・・・・・・
娘に譲る事もできずに かと言って捨てる事もできず、、でいました
その店員さん・・それは勿体無い!
振袖の色を染め直す・・そうやってでも活かして娘さんに着てもらった方が良いですね、、
染め師さんが来る時に見積もりとって
(10万~15万位らしい)
それでどういう感じになるかを確認した上で考えたらどうですか?
こんな
アドバイスをしてくださって
全然売りつけるという人ではありませんでした。。
むしろ 年齢も私より
2歳しか上ではなかったから 何だか仲良くなってしまって
着物以外の事をいろいろ話して盛り上がってしまいました。
その彼女から
7月に入ってTELがありました。3ヶ月振りでした。
それが
着物の展示会のお知らせでした
私・・・・
「○○さん、、私が着物は買わない事はご存知でしょ?」
彼女・・
「はいはい!よく知っていますよ。
ただこの案内は上得意さんにしか案内しない分だから記念品が豪華なのですよ。
ミラ・ショーンのバッグを2個セットで差し上げるのですよ。
だから、、私 きまんばさんにこのバッグを使ってもらいたいから
それで案内状を送りたいと思ってご都合をお訊きしたいとお電話しました。
買わなくていいですからね。これは・・あの時おしゃべりして楽しかったから
それで、、、バッグを使ってもらいたい・・の私の気持ちです。」
何だか私は・・とてもうれしくなってしまって、、、、、
その
展示会4日間の期間中は四国お遍路ツアーも入っていて
その皺寄せもあって、、ましてや夏休み中で仕事も忙しい日々が予想されましたが
教室から教室の移動の間にちょっと寄る事も可能かな?
でもとにかく!
○○さんの好意に答えたい!と強く思いました
そして送られてきた
招待状・・・・・・
その立派さに驚くと共に ちょっと気になる点がありました。
なぜだか?
展示会に行く日だけでなく時間までも書かなければならなかったのです。
私は授業の都合で動くつもりでしたから どの日の何時に行くか等判りません。
それで、、、
こんなに本格的な招待状ならば正式な返事はできませんから
せっかくのご好意のバッグですが辞退いたします。
ただ、、せっかく声を掛けて下さった○○さんの好意に報いるために
展示会には時間指定はできませんが行かせてもらいます・・・・・・・・・・と返事を送りました。
すぐに○○さんから電話があって
返事に自分の名前を書いてもらっていた事で上司の人にも認められて大変嬉しかった事
きまんばさんの都合の良い時に来てもらって良いですよ。
そして是非バッグは持ち帰ってくださいね。 ・・・でした。
私は実は・・
○○さんの好意が嬉しかったのであって
ミラ・ショーンのバッグは欲しくはなかったのです。
似た分を持っていましたし
もうバッグも整理が必要な位持て余していました
「○○さんはあのバッグはお好きですか?実は私は似たバッグを既に持っているのですよ。
もし可能ならばいろいろ良くしていただいたお礼に
大変失礼なのですが あのバッグを○○さんに使っていただきたいと思うのですが。。」
そうしたら、、
わぁ嬉しい・・・・・・と言ってくれて
私も・・・・・・
それじゃちょっと着物は買わない客で申し訳ないけど
賑やかしに行きますね。
そして
バッグをGETしましょうねぇ~と二人で笑い合いました
ところが結局は
こんな暑い日々・・仕事の合い間に自転車で展示場まで回る事は不可能で
それで
日曜日に予定を入れないようにして
夫とごはんを食べに行く途中でちょっと寄ろうねぇ、、と出掛けた次第でした
中略・・・夫と一緒だったから展示会場でもあれこれ
ありました。
また書きます。。
結論は・・・ 着物を奨める猛攻に遭いました
行きの車の中で夫・・・・・・
「買わなくて良い!バッグだけを君にあげたい、、、なんてそんな事あるの?」
私・・・・・・・・・
「同じ世代を生きた部分で映画や音楽の話で盛り上がって、、
彼女は私に甘い汁を吸わせてあげたい!と思ってくれたのよ」・・と自信満々言いました。
そして帰りの車の中で・・・・・・・・・・・
私・・・
「ちょっとショックだわ」 夫・・・
「、、、、、解るよ」
私がバッグを譲りたい・・と言った事が失礼だったのだろうか?と考えましたが
あの時のふふんと笑い合って
バッグGET大作戦を言い合う時は
共犯者の明るい雰囲気が流れていた筈です
私・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「でも、、これは私が悪かったのかも知れない。。。
彼女は純粋に私にバッグをあげたいだけだったのに
私、、今日はオシャレしてしまったでしょ?、、、これで彼女の気持ちが動いたのかも知れない。。。」
そうなのですよ。 行く前にちょっと考えてしまって、、、、、、、、、、、
自転車ではなく車で行くからオシャレもできるなぁ、、と思いました。
いかにも買いそうにない客だったら彼女に
恥を掻かせるかも知れない
とも思ったのです。
それで、、、
着物の展示会だからそのコンセプトで
イッセー三宅や
KENZOが海外に日本の美を取り入れた服を発表しましたね。
私はそんな服が好きでいくつか持っています。
それで、、、、その日は
着物の要素が濃厚に入った服を着て行ったのです。
駅ビルをブラブラして彼女と話した時は・・・
私の通う
スポーツクラブの支店が駅ビルにも入っていますから そこへ行った帰りでした。
だから
服もTシャツにジーンズ。。
風呂上りだったから化粧もしていない・・・・・・
そんな恰好でしたから
旅行者もうろつく駅ビルでは
あらぁ~の
みすぼらしい姿だったのですよ。
だから彼女は最初はホントに
商売っ気なし!で 私に近づいてくれたのだと思います。
バッグをあげたい♪・・と思ってくれた事も
純粋にそれだけ!の気持ちだったと思います。
だから、、私を
日時に関係なしの分にしてくれたのです。
日時は担当者がその人と一緒に周れるように!のためだったのです。
彼女は
私を自由に周らせてあげるつもりだったのだと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・何だか複雑な気持ちになった帰り道でした
ただ夫も・・・・・・・・・
「うん、、僕もそう思うよ。。彼女はそうだったと思うよ。。。
君は気づかなかったかも知れないが 店長さんとか周囲の人達が君に注目していたから
彼女も着物を奨めざるを得なくなったのだと思うよ」 そう言ってくれました。
彼女に申し訳なかったと思うと同時に、、営業の人の大変さを改めて思った日曜日でした。。。。。。