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気ままな日々

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『ゆとり』の行方


昨日の朝のワイドショーで

4月21日に実施された『全国学力テスト』
今回は大阪府教委が
府立高入試に用いる中学の内申点テスト成績を反映させる方針を発表した事で



コメンテーターの人達は

____「本来の目的と違う」と反対の見解を語っていらっしゃいました。
『全国学力テスト』は文部科学省の全国学力・学習状況調査です)


確かにそれはそうなのですが、私は___

実力テストをその生徒の本来持っている学習能力だと考えています。
だから以前から
その部分が内申点に加味されていない事が不思議でしたから画期的な試みだと
先生の主観重視の内申点と違ってこれこそがとっても客観的な基準だと
受け入れる高校側にとってもそれこそが最も知りたい有力材料なのだと


____________________そう思いましたから。





コメンテーターは教育の専門家にも拘わらず
「入試の合否は

 学力以外の面を重視しての判定にすべきで。。」とか言っていました。




....................... 以前も書いた事ですが 

(判定する人間は神か?のあの気持ち)


誰が判定するのか?その基準は? という


極めて曖昧で危険なモノを孕んだ
そんな方法を教育現場にいる人間が夢物語のように言う姿勢に眉間がピクピクピク


                      

綺麗事と実情との二重構造の存在は無視なさるのでしょうか。

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _

思い出します。,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,1993年
文部省が中学校からの業者テスト追放を

都道府県教委に通知しました。

「ゆとり教育」
政策の一環として実施されたものでした。



結果
どれだけ私達受験指導者と生徒を混乱に陥れたか。。008.gif007.gif008.gif007.gif

ホントに困りました。困りました。



文部大臣でも何でもなかったのに!忘れもしません寺脇研

偏差値至上主義を変えようとした人で

「ミスター偏差値」とも呼ばれました。
「ゆとり教育」の旗振り役でした。

ご自身の著書にも...
『さらばゆとり教育 学力崩壊の「戦犯」と呼ばれて』

という本がある位です。



以前の塾の形態

あの頃は高校受験の生徒達を多人数抱え 

その時の受験指導のめやすになったのが・・・・
市内の中学生全員が受けていた

この市独自の実力テスト(業者テスト)でした。
年間5回実施___客観的な学力の尺度でした。

中間テストや期末テストとは違って

これがそのまま入試の結果とほとんど一緒の結果に繋がり
..........................................受験指導に於ける、、命綱でした。




あの当時の生徒に会うと、、
その○○(業者テストをこう呼んでいました)の点数がすぐに頭に浮かぶ位...受験指導のでした。



その指針が無くなって、、、
あれで
学校だけで頑張っていた塾に行かない生徒達の多くが
実力テストを実施してくれる大手塾や予備校に行くようにもなりました。





根本を変えずに
何をしようとも何にも世の中は変わらないのに
一体何がしたかったのだろうか?





___________無用の金銭的負担を各家庭にさせただけで

学力の大幅なレベルダウンという置き土産だけを残して

「ゆとり教育」は終幕しました。






実力テストは___________________

偏差値云々だけのためではなく生徒にとっても必要なテスト形態だと思います。

生徒は中間テストや期末テストではなく
広範囲から出題される実力テストのような問題の存在を絶えず意識する事によって

近視眼的ではない学習の習慣がつく。。

勉強は目先ではない__

その一番の教育が頻繁に実施される実力テストで培われるのだと思えます。





私の中高時代なんて
ちょうど中間テストと期末テストとの間間に実力テストが実施されて


その結果が_________
100番まで廊下に貼り出される。。 003.gif 


子供の心が傷つくなんて誰も言わなかった。そんな時代でした。









by kimanba | 2015-04-23 08:00 | Comments(2)
Commented by kanafr at 2015-05-14 08:24
ワァ、ここで寺脇研の名前が出てきたのでビックリしました。
あのゆとり教育を推し進めた文部省の役人だった人ですよね。我が家は、すでにフランスに来ていましたが、もしかして日本に帰国するかもしれないと迷う時期でもあったので、凄く関心がありました。
この方針が発表された時、おばが送ってくれた朝まで生TVを見て、現場を見ず、頭だけで考えている人が考えた方針であり、絶対日本の子供の学力低下するだろうなあ、子供は大人のオモチャじゃないし、実験材料じゃない、将来の姿をちゃんと想像できる人が考えていない!と怒りを感じていましたから、数年後やりっぱなしで去った時、さらに腹が立ちました。
一芸でもはいれる高校ができたのもその頃ですよね?確か..。
何でそんな事迄して高校に行くかといえば、単に親が考える「義務教育だけじゃ格好悪い」だけなんじゃないかって思うんですよね。
一芸で入れた高校で何をするのかといえば、中学時代の勉強が身についていた訳でもないので、高校の授業についていけない生徒が多かったんじゃないでしょうか?フランスのように落第はありませんから、単に高校を出ましたのパスポートだけを手に入れてそのまま卒業となり、漢字も読めず分数の計算もできないという考えられない子供が増えましたよね。
勉強する意味が、全く違う方向に行ってしまった感じがして、あれですっかり日本で教育受けさせる気が、我が家はなくなったという寺脇研理論でした。
Commented by kimanba at 2015-05-17 08:19
私もびっくりですよ!まさかkanafrさんが寺脇研の名前をご存知とは。。
もうこの人の目指していたトコロは
ご自分が詰め込み教育の受験戦争どっぷり(ラ・サール 東大)だったから
それで《ゆとり》をと思ったのです
その気持ちはよ~~く!解かるのですが
その精神自体は決して悪いものではなくむしろ理想的な方向だったのですが
根っこの部分の改革なくしてその途中だけの改革なんて
『悪!』でしかなかったのですよ。大学制度を改革せずに何をやってもダメです。
(別の言い方すれば自分はチャッカリ手に入れるモノは手に入れてね)
困りましたよ。公立が不利で制約外にいる私立がどんどん強くなって行きました。
安価な教育の道を閉ざす教育改革でした。ひどいものでした。
それにしてもkanafrさんホントによくご存知で
日本に住んでいる人より余程このゆとり教育の顛末についてはご存知なのにびっくり。
私も観ましたよ。この件での『朝までテレビ』

あの時代のあの足踏みの結果の悲惨さが
日本にさらにゆとりを失くした方向に進ませる結果をもたらしています。
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