その世界の事を詳しくは知らずに物を言うべきではないのでしょうが
最近
『家庭教師』という存在について考えている
..そんな瞬間があります。
現在
中間テスト対策特訓中で
テスト範囲の
重点ポイントを教え込みながら..そして生徒の
質問を受けながら
___________その
質問内容に
家庭教師問題が心をよぎります
うちの塾は学校毎にクラス分けをしていると以前から書いていますが
たとえ同じ学校であったとしても
高校数学範囲では
トップ集団と
真ん中位に位置している集団とでは一緒の授業は困難だったりもしますから
必然的に
少人数クラスにならざるを得ません。
最近は
学校面でも能力面でも一緒の勉強が可能にもかかわらず
個別指導を希望する家庭も増えていて
私も3コマの
個別指導クラスを担当しています。
これまで教師としては
学校や以前の形態の
塾(1クラスは20人と限定はしていました)とか_
大人数クラスばかりで教えて来ました。
学生時代でも
家庭教師はやった事なく
個別指導分野は未経験でした。
私個人の気持ちとしても
物理的にあまりに近い距離関係
生徒との距離が異様に近い形で最初から最後まで教える事には抵抗もあって
(勿論 教える事とは生徒の心に寄り添ってではありますが)
それで私は自然と
個別指導であっても
相手が1人でも
白板使った授業スタイルで教えてきました。
ただ
個別指導は
家庭教師との区別がつき難く
一番困る事が
その生徒に今必要なのはAだと思っているのにBが解からないからそれを教えて欲しいと言われる。。
時です。
それは
90点取れる人が満点取るために必要な問題...だったりもするからです。
その生徒にとっては害になる問題だってあります。
せっかく解かっていたものが
複雑な概念が必要なその問題のためにシンプルに考えられず根本が揺らいだりするからです。
生徒の疑問を解消してあげる事は大切な事です。その疑問が解消した事によって
(その問題を乗り越えた事によって!)自信がついて勉強への興味が増す事だってある。。____
勿論そういう事もありますが
でもそれはごく一握りの例であり、ましてやこのテスト前にする事ではない!
その生徒の能力とテストには何が出るかを知っているそうした総合的な把握の上で判断し
キチンと釘を刺します_____「これを今してはいけない」
家庭教師って、、、、
個人個人の疑問に答えてその生徒に合わせた指導ができてとても合理的なように思えますよね。
私が冒頭に書いた
その世界の事を詳しくは知らずに物を言うべきではないのでしょうが_は家庭教師についてです。
最近は家庭教師でも
派遣制度になっているからマニュアルもきちんと存在しているのだろうから
その詳しい内容も知らずにあれこれ言うべきではないだろうな_という気持ちで書いたのですが
家庭教師に来て貰ったら多分
「この子の解からないトコロを教えてあげてください」
ほとんどのお母さんはこう仰るのではないかしら。。と思います。
でも、、、果たして
主導権を生徒が持って良いのだろうか?或いは
主導権母親が持って良いのだろうか?______思ってしまいます。
知って置いて欲しい事は
教える側としては
『解からない問題』を教える方が楽だという事です。
___
難問の場合は
教えているのではなく教師がそれを解いているだけの場合が多いからです。
そして 生徒が
「う~~ん」と考えている時間が長く
それは考えようによってはとっても楽なゆる~い時間なのです。
生徒はやったつもりになっているけど
実は生徒にとっても楽な時間だったりする....こんな
落とし穴があったりします。
生徒も教師も充実感はしっかりあった!にも関わらず実質に乏しい_そんな授業の一例です。
1つ1つの段階を経て
解ける力をつけさせる事_これが教える側に一番必要な概念だと思っています。