東大門歴史文化公園、その中にある
東大門デザインプラザ
あんなに反省したにもかかわらず、やっぱりまた何の下調べもせずに行ってしまったソウル旅。
だから
何の予備知識もないままでの「ホテル周辺はどうなっているのかな~?」の自転車での近所散策
そこで
突然出現。_
東大門デザインプラザ 突然広がったその光景にホントびっくりしてしまいました。
(それにしてもいつもながらの自分の動物的カンに驚きました。
ホテルの玄関前で__さあ東西南北4通りの選択肢の中から選んだ道。
ウィーンでもホテル前のトラムに乗る時あっちかこっちか2択の方向もビンゴ)
とにかくそんな偶然から出逢えた場所でした。
初日に知って良かった。毎日行きました。
自転車こぎ出してすぐ、まだホテルのすぐ近くなのに
まず見えたのが
東大門デザインプラザ 巨大なそしてこれまで見たことのないデザインの建造物が突然現われて度肝を抜かれました。
・・・・・・・・・・宇宙を想わせる、とにかく宇宙船のような建物です。
この建物 後で調べて判明した事は
オリンピックで問題になった
あの新国立競技場の当初決まっていたデザイナー ザハ・ハディドさん
あの方がデザインされた建物だったのです。息を呑む。。という表現がぴったりの建造物。
彼女のもの凄さは/・・・・・・・・・・・・
実際の建造物を目の当たりにしないと理解できない...
のだろうなという点でした。もの凄い才能なのだと圧倒されました。
私、、、、、、、ケチですけど
こうして現実に彼女のデザインによる建物を目の当たりにすると、、、、、、
金額の多寡を判断の目安にしてはいけない、と思えるのですよね。
誰が言い出したのだろうか? 巨額工事費は税金の無駄遣いだとの___正論ちゃ正論!
誰がそんな貧乏くさい事を言い出したんだろうか?
当初の予定を大幅に上回る工事費・・そんなバカ高い費用を掛けるものじゃない。と
問題になりました。なぜ見過ごして来たのかと連日その話題で持ちきりだったTV
何も知らないその頃の無知な私は表面上だけで捉えて考えて
ふんふん、それはいかんだろ。と思っていた巨額の工事費。
でも
この 東大門デザインプラザ これを実際見た今ならその正論の間違いが解ります。
誰がそんな器の小さな観点で
世紀の建物になったかも知れない芸術に横槍を入れたのだろうか?と
そんな残念な気持ちでいっぱいになりました。
新デザインの競技場…どれだけ安くなったと思いますか
結局はほとんど変わらないのですよね。
問題の最初の競技場は3000億以上になるとの試算があったからそれで槍玉に上がったのでした。
だから、見直しが行われて
最初の予定していた大きさを縮小したり、周辺景色にも配慮した部分(これが彼女の持ち味だとも思うのですが)
それを削って 大幅に当初の予定を削って、、
結果1625億円に修正されたそうです。
でもでも、だったら、ですよ。
新デザインの競技場と金額上ではほとんど変わらない。のですよ。
1489億円の予算でコンペ採用されたそうですが、
屋根を後付けする事になるような展開ですからいくらに膨らむ事になるのやら。
(これらの数は一応調べては書きましたが。。)
あの新しく決まった建築家さんには申し訳ないけど
ザハさん観た後では
ザハさんに比べたら 平凡なものが出来上がったなあというのが.....私の印象です。
もう1つの論点に日本的なものをもっと取り入れたものにすべきとの声もあったようですが
ならば! もっと思い切った和にすべきだったと思うのですよ。
どっちつかずの中途半端なものになってしまっているような印象です。
たとえ金額を押えた建物が出来上がったとしても、そんな建物が10あったとしても
それは単なる建物でしかないのに。。
彼女のデザインの斬新さ(ううう語彙不足が悲しい。こんな言葉では表現できない)
____________想像を超えたトコロにある。。未来に繋がる夢もある_そんな建造物
あの彼女が手がけた 東大門デザインプラザ を見た後はどの建物も平凡に思えます。
工事費が10分の1だとしても平凡な建造物は誰の心も揺さぶらない。
どうせお金は掛かるのだから、
だったら日本人が世界に誇れるような建造物にして欲しかった。。と
たとえ巨額の建設費であっても
印象にも歴史にも残る建物にすればそれだけで意味はある! そう思えます。
彼女の手掛けたものは納得できるそれだけの説得力のある建造物__そういう印象でした。
そして夕方から夜にかけてはもう1つの顔を見せてくれます
東大門デザインプラザ
庭が見渡す限りのLEDでできた花の庭園。
よくあるLEDのびっしり装飾と違って、一輪ずつの花が の清楚さと
それが見渡す限りという形での圧倒。。
_映画〈ひまわり〉で突然眼前に広がったあのひまわり畑を見た時のような気持ち
花の芯の灯りが点灯している景色は豪華びっしりの装飾とは違った静かな感動に繋がって~、、
ここへは毎晩通いました。心がシンとするそんな場所でした。
(この花はバラという事でしたが
私にはチューリップか蓮の花の蕾のように思えて
清楚な少女のようなそんなイメージのLEDの庭園でした)